舞-HiME 終

序章

そこは、とあるうち捨てられた研究施設。  
その地下深く。  
忘れ去られた生体ポッドに眠る、一人の少女。  
その少女は、ある実験のために利用され、結果「失敗作」として1年近く封印されることになったのだった。  
その日、この研究施設一帯を強い地震が襲った。  
割れる生体ポッド。  
中から開放される少女。やがて目覚める意識。
「う・・・、ここ、・・・は・・・?」  
少女はうめきながら一糸纏わぬ姿で立ち上がる。その右足太ももには、特徴的な「紋章」が浮かび上がっていた。その「紋章」は生体ポッドに描かれているものと同じ形をしていた。  
シアーズ財団。  
その「紋章」こそ、欧米の巨大企業を影で操っているといわれている「シアーズ財団」を示すものであった。  
その研究施設は、「シアーズ研究室分室日本支部・人工ヴァルキリー研究室」。シアーズ財団は、かつてここで「HiME」と呼ばれる能力に関する研究を行っていた。そして、その「HiME」能力者のことを彼らは「ヴァルキリー」と呼び、人工的にその「ヴァルキリー」を作り出し、300年に1度行われる「蝕の祭」の勝者になろうとしていた。だが、その目論見は潰え、結果この研究施設は放置されることになった。  
その人工ヴァルキリー計画の最初の被験者で、「失敗作」となったその少女を生体ポッドに封印したまま・・・。

 


目覚めた少女は、何故自分がここにいるのか必死に記憶を探っていた。
「なんで、あたし・・・?どうして・・・、ここに・・・?」  
と、突然少女の体に激痛が走る。
「いっ、いやあああああああああああああ・・・・・・・・・・・・」  
少女は跪き、両手で頭を抱え、必死にその激痛に耐えようとするが、そのまま意識を失ってしまう・・・。  
「蝕の祭」から2ヵ月後の出来事・・・。

第一章

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