Magical To Heart

第1章 初日の戦い

第2節

秋子 「それでは、次は環さんと花梨さんの対決ですね。準備はよろしいでしょうか。」
体育館内に秋子さんの声が響く。先ほどの戦闘でいくつか崩れたところもあるが、一瞬で秋子さんが修復してしまった。

環 「ふぅ。仕方ないわね・・・笹森さん、準備はいい?」
花梨 「私はいつでもOKだよ」
秋子 「それでは・・・試合開始!!」
秋子さんの号令とともに動いたのは、環のほうだった。
環 「速攻で勝負を決めに行くわよ!」
花梨の元へと目にも留まらぬ速さで迫っていく。
一方花梨は、その場から動かない。
花梨 「ふっふっふっ・・・行くよ、私のゴーレムちゃんたち!」
そういうと、花梨は自分の髪飾りに触れる。花梨の髪飾りはまず見かけがおかしい。
Trick or treat? と出てきそうなあのかぼちゃの顔に似ていたりする。
花梨が触れることによって、それは瞬く間に怪しく光ったと思うと、花梨の周囲を光で包み込んだ。
環 「え?」
一瞬で間合いに踏み込もうとした環であるが、思わず足を止める。
そこには、土人形が巨大化した物体が3体出現していた。
花梨 「これが私の武器だよ。」
花梨の武器は錬金術。「○の錬金術師」などに登場する術である。発動条件は見てのとおりで、応用力も広い。今回は「ゼロの○い魔」に出てくる「○―シュ」のように土属性である。
環 「ふぅん、なかなか強そうじゃない?」
しかし環も余裕を崩さない。
環 「それじゃあ、行くわよ、騎士団(ナイツ)!!」
すると、彼女の周囲に9体の騎士が現れる。それらはみな赤い馬に乗っており、矛槍(ハルベルト)を構えている。
花梨 「へぇ〜、やるね〜」
環の能力は、騎士団(ナイツ)。見てのとおり9人の騎士を召喚、環を取り囲み攻撃、防御、援護すべてに使用する。元は、「○眼のシャナ」に登場する、天壌の効火アラストールのフレイムヘイズ、炎髪灼眼の打ち手マティルダ・サントメールの能力である。
環 「説明が長くなっちゃったわね・・・。それじゃあ、今度こそいくわよ!」
9体の騎士がゴーレムに向かって突っ込んでゆく。環も赤い馬に乗り進軍する。
花梨 「ゴーレムちゃん、蹴散らして!」
ゴーレムが巨体を動かし、足で踏み潰そうとする。しかし、騎士団は動きが俊敏で、華麗にかわした。そのまま、ゴーレムを駆け上がってゆく。
環 「総攻撃!!」
そして3体ずつに分かれた騎士団は、いっせいに頭を攻撃し始める。これで一気に勝敗が決するかのように思えたが・・・
花梨 「こうなったら奥の手ね。形質変化、泥!」
一瞬でゴーレムは形を崩し、泥となって地に広がる。騎士団は体制を崩し、次々と飲まれていく。
環 「くっ、なんて技・・・」
騎士団のいくつかは完全に飲まれてしまう。環は残った騎士団を引き寄せ、いっせいに散る。
花梨 「散っても無駄だよ、ゴーレムちゃん、戻って!!」
すると、また泥と化したものは集合し、3体のゴーレムに戻った。そして、花梨を守るように構える。
花梨 「どこからでも潰してあげる!」
環 「私の勝ちのようね・・・」
花梨 「え?」
このとき騎士団はすべて花梨の視界から消えていた。そして、これこそが環の望んだ結果である。9体に混じって散った環も、姿が見えなかった。
花梨 「ゴーレムちゃんたちを利用するとは・・・。みんな、周囲の馬をやっつけて!」
ゴーレムたちは周囲の騎士団に攻撃を加えようとする。しかし、そこに
環 「私のこの手が真っ赤に燃える・・・」
花梨 「どこ?ゴーレムちゃん、止めて!!」
巨体に似合わぬ動きで周囲を見渡すゴーレム。そこへ、3体の騎士団がゴーレムの隙間から花梨へ向けて突進してきた。
花梨 「振り払って!」
叫ぶと同時、3体のゴーレムは腕を一振り、一瞬で3体を消し去る。
環 「勝利をつかめと、轟き叫ぶ!!」
そしてすぐに次の3体が攻撃を仕掛けてくる。もちろん標的は花梨。
花梨 「嘘、一体どこにいるの?」
その3体を振り払うも、環本人が姿を見せない。
焦る花梨。しかし、次の3体の攻撃に、周囲を確認する暇もない。
環 「必殺、ゴッドフィンガ〜〜〜〜!!!!」
そしてついに、花梨はその姿を見つける。しかしそれは、すでに手遅れであることを同時に示すものであった。なぜなら・・・
花梨 「馬に翼は反則だよ〜」
そう、真上から赤く染まった環が急速接近していたのだ。
環 「これで終わりよ!!」
花梨 「ゴーレムちゃん、全力で防いで!!」
すばやい動きでゴーレムは花梨のうえを守るように覆う。それも、3重に。それほど、ゴーレムたちのコンビネーションは優れており、こうして体格に差があることもおおきなメリットとなっていた。
環 「甘い!」
叫ぶもつかの間、威力を落とさないままその場へ急速降下。ゴーレムと衝突した。
そして
花梨 「う、嘘・・・きゃぁぁぁぁぁぁぁ!」
花梨は、ゴーレムを木っ端微塵に砕きながら落ちてくる環を見た。
ガシッ
見事に花梨の頭をつかむと
花梨 「あぁ、痛い、割れる割れる・・・!!」
環 「ヒ〜〜ト!エンドォ!!」

すべてが終わった後には、気絶した花梨が倒れていた。

環の必殺技は、有名なドモン・カッシュ操るGガ○ダムの必殺技である。

秋子 「迫力のある試合でした。勝者、環さん」
花梨 「うぅ〜、まだ痛むよ〜」
環 「私の必殺技、どうだったかしら?とりあえずお疲れ様。」

勝者:向坂 環

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