Kanon〜夏の想い出

プロローグ

 

夢。  
夢を見ていた。  
毎日見ていた夢。  
終わりのないはずの夢。

 

しかし、その夢が終わった時、  
止まっていた時は流れ出し、来るはずの無かった朝を迎える。  
目の前には大切な人がいて、  
ボクに呼びかけていた。  
答えなくちゃ、大切な人に伝えなくちゃ、  
ボクのこの想いを、  
ボクはずっと待ってたんだから、  
もう一度会って、ボクのこの想いを伝えるために、  
だから、  
言わなくっちゃ、この想いを。

 

「祐一くん、ボクは・・・。」

 

止まっていた時は再び動き出し、  
新しい季節を迎えた。  
今は夏。  
ボクにとって、大切な人と過ごす2度目の夏。  
そして、8年ぶりの、  
夏休み。

第一章

空想具現化へ